投資と読書と平凡サラリーマンの私。

読書とランニングと投資を行う平凡な社会人のブログ

書籍

【書籍】「資本主義の再構築―公正で持続可能な世界をどう実現するか」レベッカ・ヘンダーソン

「資本主義の再構築―公正で持続可能な世界をどう実現するか」レベッカ・ヘンダーソン <所感> 資本主義は格差の元凶。ついては格差是正して平等な社会実現のためには資本主義から脱却して、共産主義や社会主義に。 本書は決してそんな内容ではない。(そんな…

【書籍】「なぜ脳はアートがわかるのか」エリック・R・カンデル

「なぜ脳はアートがわかるのか」エリック・R・カンデル <所感> 大学生時代に微生物をつかって金属のナノ粒子を合成する研究をした。この時の微生物は異化的金属還元細菌と呼ばれるもの。この「還元」とは物質が原子を受け取る化学反応のことで高校で習うそ…

【書籍】「情報を活用して思考と行動を進化させる」田中志

「情報を活用して思考と行動を進化させる」田中志 <所感> 題名の実現のためには当たり前の考え方が重要という内容。そして行動力が重要ですと。これまた当たり前。 しかし当たり前のことはできないもの。 それならばいっそ、当たり前とは何か?という点を…

【書籍】「最強の集中力 本当にやりたいことに没頭する技術」ニール・イヤール

「最強の集中力 本当にやりたいことに没頭する技術」ニール・イヤール <所感> 1. ハック的に参考になること ・To do listの作成は重要。ただし「何をしたいか」ではなく、「なぜしたいか」から始める。 ・注意散漫の戦いの大半は外部要因。特にメール。 対…

【書籍】「モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い」福田ますみ

「モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い」福田ますみ <所感> 「不登校のバレー部の高校生が自殺、その母親は学校でいじめの形跡があったと主張。学校はいじめを否定」 こんな話を聞くと、どう考えても学校が悪く、事実を隠蔽…

【書籍】「スターリン 家族の肖像」福田ますみ

「スターリン 家族の肖像」福田ますみ <所感> 20世紀はもちろん人類史上でトップクラスの独裁者のスターリン。 その家族(妻、子、孫)に焦点を当て、何人かには直接インタビューを行いスターリンの素顔に迫っている。 ソ連という社会主義の国の独裁者の家…

【書籍】「暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う」福田ますみ

「暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う」福田ますみ <所感> 日本では安倍政権をマスコミ(マスゴミ)やいわゆるリベラルの言論人が「アベ独裁」と評していた。 しかし、その台詞が言えることこそが言論の自由が保たれている一番の証である。 ロシ…

【書籍】「父がひとりで死んでいた 離れて暮らす親のために今できること」如月サラ

「父がひとりで死んでいた 離れて暮らす親のために今できること」如月サラ <所感> 東京は日本中の田舎モノ集まる場所。半分は地方出身者でと聞いたことがある。 多くの人は故郷に実家があり、親が住んでいるだろう。そしていつか寿命を迎える時が来る現実…

【書籍】「カキフライが無いなら来なかった」せきしろ、又吉直樹

「カキフライが無いなら来なかった」せきしろ、又吉直樹 五七五の形式ではない俳句である自由律俳句集。そして俳句にまつわるエッセイと写真が少々。 気に入った句と一言。 せきしろ作品 「醤油差しを倒すまでは幸せだった」 幸せな場が些細なことで一辺。誰…

【書籍】「日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」」門田隆将

「日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」」門田隆将 <所感> 1890年、日本は和歌山県沖でトルコのエルトゥールル号の遭難を助けた。 それから125年後、1985年にテヘランが空爆された際に日本人を助けたのはあの遭難事故で恩義を感じ…

【書籍】「経済学者が語るスポーツの力」佐々木勝

「経済学者が語るスポーツの力」佐々木勝 <所感> 興味深かったのは2点。 ①スポーツすることは社会人に役に立つはず 認知スキル…国語、数学、英語などの学習指導要領によるスキル 非認知スキル…協調性、自己管理、統率力、忍耐力、思いやりなど スポーツは…

【書籍】「中原中也 (日本語を味わう名詩入門)」 荻原昌好 編

「中原中也 (日本語を味わう名詩入門)」 荻原昌好 編 中原中也は「汚れちまった悲しみに…」で有名で夭逝した詩人。そんな印象だった。 しかし彼の詩にまともに触れたことはなかったので本書を手に取ってみた。 総じてその詩の行間にはもの悲しさと寂しさが見…

【書籍】「母と子でみるアウシュビッツ」早乙女 勝元

<所感> ドイツ・ナチスが行ったアウシュビッツ強制収容所に関する本。 児童用書籍のカテゴリだが、写真やデータが豊富で読み手を選ばない。 驚異的なのはその写真の数と内容。 正直、昔の写真であるため解像度が低くくてまだよかったと感じるほどの正視に…

「超加速経済アフリカ LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図」椿 進

「超加速経済アフリカ LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図」椿 進 <所感> 「データを基に世界を正しく見る習慣」が「ファクトフルネス」であるとすると、アフリカはイメージと実態の乖離が最も大きな地域かもしれない。 そもそも一口にアフリカと言っても…

【読書】「EV推進の罠―「脱炭素」政策の嘘」

「EV推進の罠―「脱炭素」政策の嘘」加藤 康子/池田 直渡/岡崎 五朗 <所感> 日本の将来を考える上で必読の書。 EV=脱炭素の救世主という決めつけをロジカルに分析している。 着目すべきは以下の点。 ①脱炭素のための選択肢をEVとすることは危険。選択肢…

【書籍】一瞬で数字を読む力をつける「データセンス」の磨き方」 堀口智之

「一瞬で数字を読む力をつける「データセンス」の磨き方」 堀口智之 問題 <所感> 本書はデータサイエンティストになるには?というものではなく、数字に対するセンスを磨きましょうという内容。 社会人として数字に対して日常的感覚を身につけよということ…

【書籍】「人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか」 ブライソン・ビル

「人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか」 ブライソン・ビル <所感> 宇宙と海は冒険の行き先としてラストフロンティアと呼ばれるが、一番身近で永遠の謎は自分の体、人体にある。 人体という究極のシステムを多角的にそして歴史…

【書籍】「妄想する頭 思考する手―想像を超えるアイデアのつくり方」暦本純一

「妄想する頭 思考する手―想像を超えるアイデアのつくり方」暦本純一 <所感> 著者はスマホの画面を指で拡大する「マルチタッチシステム」の発明者。 一見、キョトンとされる「妄想」から始まる思考の中にイノベーションがあるという。 印象的な言葉 ・イノ…

【書籍】「爆速成長マネジメント」イラッド・ギル

「爆速成長マネジメント」イラッド・ギル <所感> グーグル、ツイッターを急成長させた有名起業家の著者がこれまら著名な起業家にインタビューを行い、急成長企業の経営や新規事業創出について具体的な戦術を指南する本。 基本的にスタートアップ企業の視点…

【書籍】「超・箇条書き―10倍速く、魅力的に 伝える技術」杉野 幹人

「超・箇条書き―10倍速く、魅力的に 伝える技術」杉野 幹人 <所感> メールやプレゼンなど書いて人に何かを伝えるときとても役に立つ良書。本当に良書。 もちろんこの技術があれば書くだけではなく、話し方も改善すること間違いなし。 特に参考になったのは…

【書籍】「神道はなぜ教えがないのか」島田裕巳

「神道はなぜ教えがないのか」島田裕巳 <所感> 神道は宗教というより慣習に近いものだと感じている。 しかし仮に神道を宗教としたときにそこには開祖や教義、経典がないことは他の宗教 と比較するととても特異と言える。 仏教、キリスト教、イスラム教とい…

【書籍】「フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔」高橋昌一郎

「フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔」高橋昌一郎 <所感> 世の中でみると「天才」の称号を持つ人は一定数いるだろう。 しかし「歴史上の天才」となればその数は減る。 さらに修飾語を付けて「議論の余地がないレベルで歴史上の天才」とすると何…

【書籍】「学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方」サンキュータツオ

「学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方」サンキュータツオ <所感> 最後に国語辞典をめくったのはいつだろう・・・しみじみ。 「めくる」という感覚を思い出させる本。 印象的だったのは国語辞典の最高峰と思っていた広辞苑。 収録語20万語のうち、こ…

【書籍】「グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き」田中陽希

「グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き」田中陽希 <所感> 筆者は本書の発刊後には日本に二百名山も完頂。そして、さらに三百名山にチャレンジと飽くなき挑戦を続けている。 この手の耐久性スポーツ(?)で重要なのは筋肉系と内臓系の疲労や怪我。 本…

【書籍】「アイヌ先住民族、その不都合な真実20」的場 光昭

「アイヌ先住民族、その不都合な真実20(改訂増補版)」的場 光昭 <所感> 政治的イデオロギーが先行すると歴史の振り返りは結論ありきとなることがよくわかる。 特に日本にはある種のイデオロギーの結論はほぼ同じである。 「日本が悪かった。謝罪と賠償を…

【書籍】「宇宙を解く唯一の科学熱力学」ポール・セン

「宇宙を解く唯一の科学熱力学」ポール・セン <所感> 理系の高校生または大学の学部1回生の副読本として推奨したい科学史の本。 とにかく、サイモン・シンの「宇宙創成」に通じる面白さ。 とにかく科学史という分野はもっと評価されて欲しい。学問の点と点…

【書籍】「沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う」山舩 晃太郎

「沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う」山舩 晃太郎 <所感> 英語力がゼロの文学部の大学生が水中考古学という学問に出会い、感銘を受ける。一念発起し、大学卒業後、アメリカに留学し10年かけて水中考古学者になるという内容。 20代から夢に向かって突っ…

【書籍】「ドストエフスキー 黒い言葉」亀山 郁夫

「ドストエフスキー 黒い言葉」亀山 郁夫 <所感> ドストエフスキーが読みたくなる。そんな本。 もう20年ほど前、ドストエフスキーの「カラーマゾフの兄弟」や「賭博者」にチャンレジをした。 当時は工藤精一郎訳の新潮文庫。 しかし見事に途中で断念。 ロ…

【書籍】「ランニング王国を生きる 」マイケル・クローリー

「ランニング王国を生きる 文化人類学者がエチオピアで走りながら考えたこと」マイケル・クローリー <所感> フルマラソン2時間20分というトップアスリート並みのランナーである文化人類学の大学の准教授がエチオピアランナーと一緒にトレーニングをしたフ…

【書籍】「安いニッポン 「価格」が示す停滞」中藤玲

「安いニッポン 「価格」が示す停滞」中藤玲 <所感> 結局のところデフレ。やっぱりデフレ。 1890年ごろ、夏目漱石が尋常中学の先生になったとき月給80円だった。 それから約120年後の平成31年度(2019年度)の中学教師の初任給は約20万円(地方公務員給与…